
小野寺史宜さんの小説『ひと』を読んでからずっと気になっていた砂町銀座商店街に父と母と3人でおでかけ。主人公がお惣菜屋さんでバイトをしながら成長していく舞台となっている商店街のレトロな雰囲気が心に残りました!
東京・江東区にある砂町銀座商店街は、昭和の面影を残す、全長670メートルのグルメと人情の街。揚げたてのコロッケ、香ばしい焼き鳥、にぎわいと笑顔が交差する一本道です。
今回はその商店街を、小説の余韻を胸に歩きながら見つけたおすすめの食べ歩きグルメと、喧騒から一歩抜けた穴場カフェをご紹介します。文学の舞台をめぐる小さな旅、よければご一緒に。
砂町銀座商店街とは

砂町銀座商店街は、東京都江東区北砂に位置する、全長約670メートルにわたる活気ある下町の商店街。惣菜店を中心に生鮮食品店、飲食店、日用品店など、生活に密着した約180店舗が軒を連ね、観光客だけでなく地元の方々に愛されています。
もともとお安いのに、毎月10日には「ばか値市」と呼ばれる大安売りが行われ、多くの買い物客で賑わうんだとか。
アクセス

最寄り駅は都営新宿線・西大島駅ですが、そこから商店街の入り口まで歩いて20分ちょっとかかります。
そのため、「北砂二丁目」というバス停までバスで行くのがおすすめです。
私たちは「錦糸町駅前」から門前中町行きの都営バスに乗って、「北砂二丁目」まで向かいました。(約12分)バス停から降りるとすぐに商店街の西口がありました!
ここから色々見ながらまずは東口まで歩いて、その後、お買い物をしながら西口まで戻ってきましたので、東口側から順番に、実際に食べたおすすめグルメを紹介していきます♪
惣菜 なかふじの「鶏皮餃子」

東口から徒歩3分ほど、オレンジの屋根が目を惹くお店「惣菜 なかふじ」。
焼き鳥はどれでも80円、お弁当は320円と財布に優しいお値段で、様々なお惣菜が売っています。私が購入した時は5組ほど並んでいて、夕食のお惣菜用か、肉団子や焼き鳥をまとめ買いしている方も多かったです。
ここでは鶏皮餃子(1個50円)を購入。写真を撮りそびれてしまったのですが、パリパリの鶏皮にジューシーなお肉が詰まっていて、とっても美味しかったです♪

野菜コロッケが50円とは、もしかして、「おかずの田野倉」(主人公がバイトするお店)?と想像するのも楽しいです◎
あさり屋さんの「里芋フライ」

あさり天、あさりフライ、焼あさり、あさりご飯、あさりパスタとあさりの食べ歩きフードが並ぶ「あさり屋さん」。
こちらでは焼あさり、里芋フライ、あさりの焼きそばを購入。
焼あさりも美味しかったのですが、中でも印象に残っているのが、この里芋フライ(1本150円)!
サクサクの衣の中にねっとりした里芋が入っていて、中々食べる機会がないので新鮮で美味しかったです♪店頭に置いてあるソースをたっぷりかけるのがおすすめです◎

みどりのおかずの「ポテトもち串」

こちらはリーズナブルな手作り弁当やパックにたっぷり詰まったお惣菜、1個から気軽に買える揚げ物まで揃ったお惣菜屋さん「みどりのおかず」。

どれも美味しそうで選べなかったので、ポテトもち串、海老カツ、メンチカツと甘海老唐揚げを購入して、夕飯に家で食べました。
特にポテトもち串(130円)が、しっとりもっちもちで美味しかった~◎串に刺さっているので食べ歩きにもおすすめです♪
味の美の「焼き小籠包」

大きな蒸籠と鉄板が道路に出ていて、思わず立ち寄ったのがこの「味の美」
砂町銀座商店街のちょうど中心あたりにあり、2025年3月にオープンしたばかりのようです。
焼き小籠包4個1パック(600円)を購入しました。

注文後に鉄板から盛り付けてくれるので、あっつあつ!
中にはスープがたっぷり入っているので、少しかじって少しずつスープを吸ってから食べましょう♪
手づくりのおそうざい 染谷の「新じゃがの煮物」

こちらは食べ歩きというより持ち帰り用に漬物や煮物などが並ぶお惣菜屋さん「手づくりのおそうざい 染谷」。

量り売りで、希望の量をビニールに入れてくれます。
店頭に並んでいた新じゃがの煮物に惹かれて寄ってみると、店内にも煮浸しや煮卵など家庭的なお惣菜がずらり!
新じゃがの煮物、煮卵、新たけのこの唐揚げ、店主おすすめの塊のフレッシュザーサイを買って帰りました。
どれも美味しかったのですが、小さめのころころした新じゃがに甘塩っぱい煮汁が染みた煮物が一番美味しかったです◎
永昌園の「餃子シャーピン」

神田に本店がある老舗の中華料理店「永昌園」。

店員さんが店先で焼いているシャーピンが食べ歩きグルメとして人気です。
餃子シャーピンを購入したのですが、袋に入れてもらっても熱々で持てないほど…!

直径15cmほどあり、もっちりした生地にお肉と野菜たっぷりの餃子の餡が詰まっていてボリューム満点!
色々食べ歩く中の1品としてなら、3人で1個をシェアでちょうど良かったです◎
お食事メニューも充実していて、広々とした店内でさまざまな中華が食べられるそうなので、店内でゆっくりランチ利用もいいですね!
上海肉まんの「上海肉まん」

だいぶ西口まで戻ってきて、最後に寄ったのがこちらの「上海肉まん」。
中華系惣菜の他、すぐに食べられる肉まんや焼売もたくさんの種類があり、迷いましたが、シンプルな「上海肉まん」(1個200円)をチョイス!

店頭の蒸籠から出してくれて、こちらも熱々!手のひら大の大きさで、ボリュームも充分♪
蒸したてふかふかの柔らかい生地にお肉がぎゅっと詰まっていて、とっても美味しかったです♪

お腹に余裕があれば、エビチリまんや高菜まんも食べてみたかったな~
食べる場所ってあるの?


砂町銀座商店内には2つ、芝生にテーブルと椅子が置かれた公園があり、ここで買ったものを食べられるようになっていました。
時間によってはまったく日陰が無くて暑かったので、串ものなどは出来るだけお店の近くの日陰で食べて、お箸を使うようなもの(小籠包と焼きそば)はこちらのテーブルで食べました!
穴場カフェ「砂町珈琲」
5月上旬ですが、天気が良くてかなり日射しが強かったため、涼しいカフェで休憩してから帰りたいね、ということになり、急遽GoogleMapで調べていった「砂町珈琲」がとても素敵だったのでご紹介します♪

9:00~18:00 定休日はなし(臨時の場合Instagramで報告)
砂町銀座商店街の西口から徒歩7分、住宅街の中にあるカフェ。
行ってみたら、「外じゃん!思ってたのと違う!」と正直なったのですが、実は店舗横の階段を登ったアパートの1室がイートインスペースになっていました♪

手前から2番目、透明なガラスの扉の部屋がイートインスペース◎

中は意外と広く、冷房も効いて、BGMや観葉植物もとってもおしゃれ。
フリーWi-Fiやコンセントもあり、ワーキングスペースとしても良さそうです◎


自由に使って良いかは分かりませんが、ピアノやプリンターも置いてありました。

外にはテラス席もありました!(景色は普通に住宅街です)

見て回っている間に、注文したドリンクとアイスサンドを持ってきてくれました!

サクサクのシューラスクに濃厚なキャラメルソースがかかったアイスクリームが挟まって、めちゃくちゃ美味しかったです♪
ゴールデンウィーク中なのに、誰もいなくて、とってもゆっくり出来ました!穴場なので、砂町銀座商店街のお買い物に疲れたら、ぜひ行ってみてください♪
まとめ
実際に砂町銀座に行ってみると、小説を読んで想像していた通り、安くて種類豊富な手作りのお惣菜と、昭和の面影が残る賑やかさがありました。

大きな商店街なのに、道の狭さにはびっくり!行ってみないとわからないこともあるね!
惣菜屋さん以外にも、八百屋さんや果物屋さんも安くて、荷物になるのに途中でキャベツや白菜も買っちゃいました♪
食べ歩きグルメで個人的に特に美味しかったのは惣菜 なかふじの「鶏皮餃子」とあさり屋さんの「里芋フライ」!ぜひ皆さんも食べてみてください◎
そして、小説を読んでから行くとさらに楽しめると思うので、気になった方はぜひ小野寺史宜さんの『ひと』を読んでみてくださいね◎
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