
星野リゾートトマムにはたくさんのレストランがありますが、私達は2日目の夜、おともの誕生日祝いもかねてメインダイニング「OTTE SETTE TOMAMU」に行ってきました!

今年の秋メニューは蝦夷鹿をメインにしていて、ジビエ好きとしてはたまらなかったです♪
北海道の食材そのものの美味しさに、新鮮な組み合わせや美しい盛り付けも相まって、とっても贅沢な時間を過ごせたので、詳しくレポートして行きます!
▼リゾナーレトマム 宿泊記シリーズ
① アクセス・お部屋編|② 雲海テラス編|③ ファームエリア編|④ ミナミナビーチ・木林の湯・水の教会編|⑤ OTTE SETTE TOMAMU編|⑥ 夕食ビュッフェ編|⑦ 朝食ビュッフェ編
OTTE SETTE TOMAMU(オットセッテトマム)とは

17:30〜、18:00〜、18:30~、19:00~ 大人 ¥18,000、 *要予約
イタリア語で「美しい組み合わせ」という意味の「Bella Combinazione」をコンセプトに、北海道の食材の新しい組み合わせを楽しめるのが、リゾナーレトマムのメインダイニング「OTTE SETTE TOMAMU」。
北海道の食材×イタリアのピエモンテ州やリグーリア州の郷土料理のフルコースを味わえます♪
リゾナーレトマムのサウス棟31階にあり、ドキドキしながら向かいました!

私達が案内していただいたのはこちらのソファ席。

窓側にも席があり、こちらは4~5人のグループの方が利用していました。
終始、薄いカーテンがかかっていたのですが、夜8時に花火が上がった時にはカーテンを開けて店内を暗くしてくれました。
私達の席だと柱が邪魔でうまく写真は撮れなかったのですが、31階だと上ではなくて目の前に花火が見えて、すごい迫力でした◎
ドレスコード
OTTE SETTE TOMAMUのドレスコードはスマートカジュアル。
ホームページに「Tシャツ、丈の短いパンツ、スポーツウェア、カジュアルサンダル、キャップ等の軽装での入店はご遠慮頂いております」と明記されているので、こちらを守れば大丈夫です。
コースメニュー・ドリンクメニュー


メニューは季節ごとに変わるディナーコース1種類のみ。
予約の際にアレルギーや苦手なものを記入すると、代替メニューを用意してもらえます。
ワインペアリング(9,500円)やノンアルコールペアリング(5,500円)も楽しめます。

ノンアルコールペアリングも挑戦してみたかったのですが、朝食ビュッフェの食べ過ぎを引きずっていて、そこまでお腹が空いていなかったので諦めました…。
また、飲めないので詳しくないですが、北海道産ワインとイタリアの自然派ワインを中心にワインの種類も豊富でした。
ディナーコース(秋メニュー)

前菜の前の一品として、装飾のように置かれていたのが「グリッシーニ」
トマト、イカ墨、チーズ、バジルの4種類の味のグリッシーニがクスクス(茹でる前なので食べられない)に刺さっていました。
これまで経験してきた中で一番細いグリッシーニで、さくさく食べ進んでしまいます…。

お寿司をイメージしたという海鮮の3品。
左は、ハリッサソースが敷かれた上にマグロ、イカ墨のチュイルが刺さっています。
真ん中はジャガイモと百合根のピューレの上にウニが乗っており、海苔に見立てた、貝の旨みを効かせたテーゴレ(イタリア語で「瓦」という意味で薄焼きのクッキー)に包まれていました。ウニにはコラトゥーラという魚醤のようなものがかけられているそうで、お寿司のようでお寿司でない、新感覚の前菜でした。
そして右は生姜の風味を効かせた焼きなすにイクラが乗っていました!

見た目の美しさや組み合わせの妙もさることながら、海鮮がどれも新鮮でめちゃくちゃ美味しかったです♪
もう、マグロがそのままでも美味しすぎて、こんな小さいお皿じゃ足りません!

運ばれてきた瞬間から秋刀魚の匂いが香る、秋らしい一品。
秋刀魚の身も骨も余す所なく煮詰めたソースに、トマトピューレと和えた麺。秋刀魚の刺身が上に乗っており、大葉のオイルがかかっています。

秋刀魚の旨みとほろ苦さを十分に感じられる、大人なパスタでした♪
このガラスのお皿の中は空洞で昆布が入っており、昆布のいい香りも◎海を感じるお皿も素敵でした!

イタリア・ピエモンテ州の郷土料理であり、ツナベースのソースで食べる「トンナータ」。
鹿肉、ケッパー、エシャロット、ビーツのピクルスを合わせたタルターラに、ツナのエスプーマソース、ビーツのパウダーがかかったおしゃれな一品。

鹿肉の旨みもしっかり感じつつ、なめらかなソースは思った以上にツナの味。そこにケッパーやビーツが加わって、これまで食べたことのない組み合わせにびっくり!
中にウニが入っているという贅沢なサプライズも嬉しい◎

ふんわりとフェンネルが香る丸パンも美味しい!
トマム牛乳から作ったというマスカルポーネは、想像するマスカルポーネより酸味が強め。

オリーブオイルとマスカルポーネを混ぜてパンにつけて食べるのがおすすめとのことでやってみましたが、マスカルポーネ単体でつけて食べるよりさらに酸味が強く感じられて不思議でした。

スフォルマートとはイタリアの茶碗蒸しのような料理だそう。
こちらなんと4種類の調理法のマッシュルームが使われていて、マッシュルームのスフォルマートに、ソテーしたマッシュルームと胡桃、マッシュルームの出汁のカプチーノ、生マッシュルームのスライスが層になっています。

運ばれてきた時点でマッシュルームのいい香りが漂っているのですが、目の前で生マッシュルームをスライスしてくれて、さらに香りが広がりました!
まさに茶碗蒸しのように柔らかくて優しい味で、とっても美味しかったです♪

予約の際に苦手な食材としてキノコを挙げていたため、別皿でトマトパスタを用意してもらえました。アレルギーでない物でも対応してもらえる心遣いが嬉しかったです。(電話で、キノコはどのくらいだめなのか、出汁なども避けた方がいいのか?など細かく確認してくれました。)

パスタもコンフィされたトマトが使われていてとても美味しかったです!例えるなら洗練されたナポリタン、という感じでした。もっとたくさん食べたかった…

南チロルの郷土料理で、お湯に削り入れて茹でた後、氷水で締めるというパスタの一種「スペッツレ」を使った一品。ほうれん草と春菊が練り込まれています。

なんと、目の前で鹿のスティンコ(骨付きすね肉)の煮込みを温めて骨を取り、スペッツレと合わせて盛り付けてくれます。
仕上げにタンタカというクリーミーで濃厚なハードタイプのチーズを削って完成♪

スペッツレはニョッキの弾力を無くした感じといいますか、かなり柔らかめで好みでは無かったです。
ただ、柔らかく煮込んだ鹿のすね肉がとにかく美味しく、ソースは八角など中華系のスパイスの味もして奥深かったです。

ここで、ここまでの料理はどうですか?お腹がいっぱいだったらまだ品数あるので、少なめの要望も出来ますよ、とのお声がけをいただきましたが、正直大盛りで欲しいくらいでした!

チュッピンとは、リグーリア州の郷土料理で魚介のスープのこと。仕上げに辛味の付いたオイルを目の前でかけてもらいました。
こちらはカニと魚介のアラの出汁をとったスープにリゾットピラフ、蒸したキンキが贅沢に2切れ乗っています◎
カニの旨みがぎゅっと詰まった濃厚なスープに、ちょっと芯の残ったリゾットピラフが合います!

なにより、シンプルに蒸し上げられたキンキが、程よく脂が乗っていて、私史上最高に美味しいキンキでした♪

そしてメインは鹿肉と葡萄のアロースト!
鹿肉は枝肉の状態で低温調理し、葡萄もゆっくり火入れをしたというこだわりぶり。
根セロリのピューレとチップスが添えてあります。
根セロリのピューレは、ポタージュのようになめらかで、若干セロリの風味を感じますが、セロリが苦手でも美味しく食べられました◎

分厚い鹿肉はほどよい固さに仕上げられていて絶品でした!幸せを噛みしめる(物理)とはまさにこのことだなと思いました。ピューレとの相性も抜群。
さらに、葡萄のローストが想像以上に美味しかったです♪レーズンのように甘みが凝縮されていながらもジュージーで、鹿肉とも合いました◎

今回、おともの誕生日祝いだったので、デザート前にバースデープレートをいただきました♪
イタリア語で「お誕生日おめでとう」と書かれていました!

最高のお誕生日になりました♪

デザート1品目は、トマム牛乳のジェラート。
まずはコンディメントがティースタンドに乗って出てきます。

この時点でワクワク♪
小さめサイズのジェラートは好きな数頼めるということで、4つずつお願いしました!

一番下の段にあったのが、ティラミスをイメージしていて、チョコレートクランブル、ザバオーネ(リキュールの入ったカスタードクリーム)、エスプレッソ。
すべてかけるとしっかりティラミスの味で、2人ともこれが一番好きでした◎

真ん中の段にあるのはパンナコッタをイメージしていて、キャラメルソース、いちごのソース、ホワイトチョコのリキュール。
ジェラート自体がミルキーなのもあり、美味しいパンナコッタの味でした♪
キャラメルソース、いちごソースそれぞれもジェラートに合うので、お腹に余裕があればそれぞれのソースで1個ジェラートを頼んでもいいかもしれません。
ホワイトチョコの味はあまり分からなかったです。

一番上の段にあるのはカッサータをイメージしていて、ミックスナッツ、ドレインチェリー、アマレットのリキュール。
チェリーが強く、ちょっとジャンキーな味でした。
アマレットのリキュールがかかった部分は杏仁豆腐の味としても楽しめます◎

お代わりも出来るので、最初は少なめに頼んで途中で追加するのが、溶けずに楽しめておすすめです◎

シュトュルーデルとは、薄くのばしたパイ生地に具材を入れて巻いた、イタリアのパイ菓子。
こちらはリンゴとビーツの角切りが入ったフィリングにバニラアイスが入っていて、ローストしたアーモンドのメレンゲが乗っていました。
ミルクソースとヘーゼルナッツのアングレーゼソース、2種類のソースにつけていただきます。

アーモンドが香ばしく、さくさくのメレンゲが美味しかったです!
パイはビーツの土っぽい味がけっこうしたので、個人的にはリンゴだけの方が美味しいだろうな~と思いました。

食後の温かい飲み物として、コーヒー、紅茶、エスプレッソ、とうきび茶、ハーブティーから好きなものを選べます。
また、飲み物のお供として、小さな栗のプリンも出てきました!

削った栗が上に乗っていて、とっても美味しかったです♪
ちなみに、プリンの器はななめのソーサーに磁石でくっついていました。


紅茶も美味しかったです◎
食後にゆっくり飲むのが文化なんでしょうが、個人的にはジェラートの時に温かい飲み物が欲しかったな~と思いました。
OTTO SETTE TOMAMU キッズサービス
ちなみに、私達は子どもがいないので利用しませんでしたが、2~6歳のお子さん連れの場合、OTTO SETTE TOMAMでの食事中、無料でキッズサービスを利用することが出来ます。(レストラン予約時に一緒に予約が出来ます)
しかも、北海道の食材を使ったキッズメニュー付きで、食器やカトラリーの使い方も教えてくれるそう。
たまには大人だけでゆっくり食事を楽しみたいというお父さん、お母さんはぜひ利用してみてください!
まとめ
今回はメインダイニング「OTTO SETTE TOMAMU」について詳しくご紹介してきました。
コンセプト「Bella Combinazione」の通り、蝦夷鹿や海鮮など北海道ならではの旬の食材そのものの美味しさと意外な組み合わせに感動しっぱなしの最高な時間でした♪
誕生日だからなのか、食後に料理長の鈴木さんが挨拶に来てくれて、最後もエレベーターまで見送ってくれました。

リッチになった気分で感動♪
鈴木さんいわく、冬メニューはカニをメインにしようと思っていて、ハナザキガニ、ケガニ、タラバガニなどを使うので原価が心配なんだそう…!

カニ好きな方はぜひ今年の冬に行ってみてください♪
私たちはジビエ好きなので、秋に来て大正解でした◎
ちなみに、元々食べるのが遅いのもありますが、17時半入店の20時40分退店と、3時間以上いました。品数も多く、目の前でのパフォーマンスなどもあるので、3時間見積もっておいた方がいいと思います。
トマムには他にもたくさんレストランがあるので、18,000円のコースは悩まれるかと思いますが、とっても贅沢な時間を過ごせるので、ぜひ記念日などに利用してみてください♪
▼リゾナーレトマム 宿泊記シリーズ
① アクセス・お部屋編|② 雲海テラス編|③ ファームエリア編|④ ミナミナビーチ・木林の湯・水の教会編|⑤ OTTE SETTE TOMAMU編|⑥ 夕食ビュッフェ編|⑦ 朝食ビュッフェ編
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